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彼女には消しゴム、私にはお菓子。


お仕事の関係で、さる女流詩人の作品集を読む。
昔から何度も目を通してきた詩集なのだけど、その時々の情況によって、まったく違う1冊のような湿度と手触りの変化をおこす一冊。
今回は、甘くて空虚な、波打ちぎわに据えられたシュガーアートのお城みたいな風合いをもとめて開いたのだけれど、手にしたのは意外と実際な感触だった。

ふと、これまであまり気にしたことのなかった、結婚記念日をテーマにした一篇に眼がとまった。
そこに示唆された具体的な日付が、私の結婚記念日と同じだったから。
表現作品におけるそのような具体部と、現実世界で対応しそうな部分をならべて比較することには何の意味もないし野暮だと思うけれど、彼女はこういうところ、あえて実際のところをラフに投げだしていそう・・・「"妻"という言葉のばかげた響き。これはそう、ちょうど"消しゴム"と同じくらいの重さ」・・・ 重きを置いていないから。

どちらにしても、日付の符合、なんだかちょっと嬉しかった。彼女が放り出すものでも、私には軽くなかったり、甘いお菓子だったりする。(記念日が、ではなくて、符合することが)
これまではたしか、大人の明るい諦念の詩として読んだきたもののなかに、薄氷の上に立つほそい2本の足がぶるぶる震えている少女の姿が見えて、ぶるっとさせられたけれど。

女の子ってなんで出来てる? ・・・諦めと覚悟と怯えと・・・挟持。
どんな女だって、そのバランスこそさまざまだけれど、基本的には同じもので出来ているのよ、と言われたような気分。
この作家さんはきっと、挟持の占める部分がおおきいのだろうな。だから美しかったり、格好良かったりする。
私は・・・ 私はきっと、諦めが極端に少なそう。


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